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2004年4月24日 (土)

JBL S9800を巡る

コウカイ誌の記事からJBLのフラッグシップスピーカー S9800について
巡ってみた。
S9800

コウカイ誌 2001年6月

6月18日(月)
発売中のStereoSound誌139号にはJBLが現在開発中の新フラッグシップスピーカーS9800(仮)が載っている。暗がりで撮影されたプロトタイプの写真を見ると外観はジンガリのような丸っこいスタイルを思い起こさせる。

僕がオーディオビジュアルの趣味に本格的入ったのは社会人になってからで、実は、最初JBLという名前すら知らなかった。HiViやStereoSoundを読んでいくうちに有名なブランドだと分かったのだが、なので60~70年代にオーディオに凝っていた方々のような強い思い入れはまるっきり無かった。

ところでJBLの音を聞いたのはいつくらいだったろう?

たしかOKさんのS5500が最初だったろうか。その後、ジョーカー氏の4344、ディアブラウンさんのS5500、tmnさんのCentury Goldと聴かせていただいたが、JBLを欲しいと思うまでにはいたらなかった。今思うと、手に入れられるほどの資金も無かったし、それよりもまだ耳ができておらず、きちんとそのサウンドを理解できなかった、良さが分からなかったというのが正しいのかもしれない。

なぜJBLのことを書いているかというと、実はある方から「KOBさんの音楽の嗜好ではきっと今度発売するJBLS9800が良い伴侶になると思いますよ。」と囁かれているのだ。

Theil CS2.3の素のままではクール過ぎるし(今はケーブルやアンプで補っている)、かといって、デザインやスタイルからもTheil以上にピンッとくるスピーカーを見つけることはできなかった。ホーンやマルチアンプは一度トライしてみたいとは思っていたけど・・・。

自分の中には「行け行け!倒れるまで走れ」という部分と「まあ、まあ、ほどほどにしておきましょ・・・」という相反する部分があり、そのせめぎあいで今まで決めてきた。(今まではイケイケの部分が勝っているような気が・・)

すでにS9800を予約された方もいらっしゃるようだが、まずはその音とデザインを見極めてみたい。果たして!?

コウカイ誌 2001年9月

9月29日(土)
インターナショナル・オーディオ・ショウへ。これからCEATEC、オーディオ・エキスポとオーディオ・ホームシアター業界のお祭りがはじまる。

受付を済まし、早速エレベーターで上がると、オスカルさんとばったり。ブースに移動するたびにネットのAV仲間や2001ユーザーの方々と出会う。それにしても、今年はとても人が多い。前回も音を聴くどころか、姿を見るだけだったが、今回はドアを開けるともうごったがえしているので、ブースにすら入れない。オーディオ・ホームシアターファンは、こんなにいっぱいいるのかと思わずにはいられない。

さて今年はハーマンのJBL K2 S9800、ステラヴォックスのホームシアターブース、アナログ関連を目当てに出かけた。JBL K2 S9800はハーマンとアキュフェーズのブースで展示されていたが、ハーマンでのALLマーク・レビンソンによるサウンドはちょっと聴きだが、コンプレッション・ドライバー+ホーンらしいスカッとしたいい感じで鳴っていた。S9800の実物もはじめてじっくりとみたが、奥行きはそれほど大きくない。黒かグレーのカラーも見慣れたせいか、違和感はそれほどでもなかった。
アキュフェーズのブースでは、ちょうど席が空いておりCDを3曲ほどじっくりと試聴できた。システムは新製品のSACD/CDプレーヤーDP85~プリDC330~イコライザDG28~デジタルチャンネルデバイダーDF35~パワーアンプP370、P65(0ブリッジ接続)によるマルチアンプシステム。音のほうはうーん、なにかもの足りない。ウェザーリポートのディスクではもっとトランペットのイケイケな迫力が出て欲しい。
アナログ関連はほとんど試聴らしい試聴は出来ずじまい。なんだか少し冷めてしまった。

ステラヴォックスのホームシアターブースは長蛇の列で、16:00~の朝沼さんの回に並ぶも、立ち見すら無理とのこと。代わりに17:30~の堀切さん、小原さんコンビの回の整理券をもらう。さて、その名コンビの講演は、ビジュアル系はゴールドムンド Eidos+三菱VC-2001、Ayre D-1X、三菱LVP-2001というラインナップ。EidosはVC-2001経由にもかかわらず(Eidosはインターレース出力)クリアな画を見せる。D-1Xの画(RGBプログレッシブ出力)に勝るとも劣らない。プログレッシブ出力が搭載されたEidosの画が楽しみだ。
イベント後は三菱Sさん、堀切さん、小原さんからささやき攻撃。早速Eidosを薦められたり、S9800やアナログはあれがいいよなどど、押されっぱなしであった。

ショウの後はどつぼの仲間と飲み会。AV談義で盛り上がり、すっかり飲みすぎてしまう。それにしてもゲストのえびちゅめんさん(ちきり屋店長)が僕と同い年なのには今日一番の驚き(!?)だった。

コウカイ誌 2001年10月

10月6日(土)
昨晩は飲みすぎてしまったおかげで今朝は二日酔い。午前中はぐったり。

それでも夕方、晴海のオーディオ・エキスポへ出かけてしまう。今回はモノレールゆりかもめじゃなく有楽町線で行ったのだが、これが大誤算。豊洲駅から10分とあるが、行けども行けどもビックサイトは見えてこない。バス停でビックサイト行きとあったので、ちょうと通りかかったバスに乗ったら、実は東京テレポート行き。降りたときにはもう17時を回っていた。うーん、なんでこんなときにお台場散策してるのか、まわりは楽しそうなカップルばかりだというのにと、情けなくなる。もう、こうなったら意地でも行ってやろうと決意し、りんかい線に乗りこむ。結局、エキスポ会場に辿り着いたのは17時25分だった。

なので今回は三菱のホームシアターブースしか見に行けなかったが、まあ、しょうがない。堀切さん、三菱SさんによるLVP-2001のDVD、D-VHSのデモは途中ハプニングもあったが(目の前で起こったのでハラハラしてしまった)BSデジタルハイビジョンの映像には感嘆。

サウンドはJBL K2 S9800をGoldmund Mimeisis29.4で鳴らしている。デモが終わった後、ちょっとS9800で聴いてみる?とSさん(悪魔のささやき その1)。持参したCDを聴かせていただいた。トランスポートはAyre D-1、プリはTheta Casabranca2。チャーリー・ヘイデン、綾戸智恵、キース・ジャレット、マイルス・デイビスと聴いたが、サックスやトランペットはホーンらしく、ハリのあるカッコイイ音が聴けた。低域がちとボリュウムが多めなのはセッティング次第という話。
試聴には、途中からFさん、Mさん、そしてダイヤトーンSPの設計をされていたHさんが参加。Fさん、Mさんのお二人は2001ユーザーで僕のホームページをよくご覧になっているとのこと。思わずキョーシュクしてしまったが、それにしても世間は狭い。
僕は聴くとカラダに悪いから・・・と遠慮してたのに、Goldmund Eidos36もちょっと試しにネ(悪魔のささやき その2)とSさん。同じディスクを聴かせてもらったが、これがまたD-1よりも良いんだから参ってしまう。まず透明感が違う。音場感もより明確になる。低域はベースやドラムのグラデーションが増えクリアになる。最後のクラシックもスゴイ音がした。うーん、D-1ユーザーとしてはなんだか悲しくなってきた。D-1からEidosに乗り換えちゃった方がいるとのことだが、その気持ちわかってしまう。嗚呼・・・。Sさん、堀切さんのささやき攻撃にまたもや迷走の気配か。
ショウも終わり、その後は食事がてら軽くビールを飲みつつ、AV談義。いやあ楽しいひとときを過ごせました。皆さん、どうもありがとうございました。

コウカイ誌 2002年9月

9月22日(日)
3連休の中日(なかび)はインターナショナルオーディオショウ2002へ。実は昨日行くつもりだったのだが、昨日は会社の旅行があり、帰宅後少し休むつもりだったのに、思わず爆睡して(幹事と徹マンのせい)寝過ごしてしまった。
ということで気を取り直して、ショウの最終日に出かけた。

昨年はどのブースも部屋に入れないくらい人であふれ、熱気に満ちていたが、今年はずいぶんと活気がない。各輸入代理店ブースも気合の入った様子が見えないし、これからのオーディオ、ホームシアターマーケットは大丈夫?と心配になってくる。

ショウというとオーディオ評論家・ライター各氏の講演も楽しみで、僕は今年はハーマンインターナショナルの朝沼さんとステラヴォックスジャパンの小原さん、堀切さんコンビが目当て。
どちらの講演も今年は整理券なく、席は早いもの勝ちという状態。しかも、ちょうど朝沼さんの後すぐに小原さん&堀切さんのイベントが重なっている。ここは熟慮の末、朝沼さんのほうをメインに選ぶ。
14:30からの朝沼さんの講演は今年発売されたJBLの各スピーカー 4348、S5800、S9800WGを比較試聴していくというもの。こんな機会はそうあるものではない。ただ、ロックの大音量にヘビーな出張&社員旅行で疲れた僕の体力が持つか心配。試聴はまず4348から。CD、プリはマークレビンソン、パワーアンプはハルクロという組み合わせ。
初期状態では低域がゆるくかぶり過ぎたため、スピーカーのワイヤリングやレベル、スピーカーの設置角度を朝沼さんの指示で調整していくと、だいぶすっきりしてきた。僕的にはまだまだな感もあったし、朝沼さんももっとなんとかしたい様子だったが、時間も限られているので、このままで試聴となった。
プリンスやyaya3を大音量で再生。佐藤三枝子やチェンバロは普通の音量で聴く。最後に聴いたMILES DAVESの「LIVE ROUND THE WORLD」 ではようやく4348がいい音で鳴りはじめ、マイルスの演奏にジーンとしてしまった。

続いてS5800。UA、モンゴル800、プリンスなどがかかる。選曲がいわゆるオーディオオーディオじゃないのは好印象。周りで試聴していた他のひとたち(僕よりも年配の方ばかり)の反応はいまひとつだったようだが僕はノレました。サウンドはいわゆるJBLサウンドというものらしく、明るくあっけらかんと鳴る。S5800は4348よりは低域はタイトだが、まだ僕にはtoo muchと思える。やっぱり僕はダブルウーファーとは相性が悪い。ファットな低域の大音量再生で横隔膜と肋骨が揺すられ、なんだかぐったり。うー、気持ち悪い。最後のKieth Jarrett Trioの「INSIDE OUT」When I Follin Loveで救われる。ほっ。
最後は、S9800WG。仕上げが前作がDG(ダークグレー)、MG(ライトメタリックグレー)とややリビングには無骨なかんじだったが、この新モデルはWG(ウッド・グロス)とインテリアに合わせやすくなった。先ほど、聞いたディスクを次々にかけるが、僕にとってはS9800WGが一番いい音で聞こえる。特にずっと気になっていた低域は、伸びは4348に譲るが、質感はこちらのほうが上。僕好みのタイトで軽い低音だ。朝沼さん曰く、「WGによってつながりもよくなり、前作よりもジェントルな印象。導入するならアグレッシブな前作とどちらにするかかなり迷ってしまうだろう」最後にかけた大音量のROCKも、S9800WGで聴くと実に聴き心地が良い。このごろTHEILのスピーカーに物足りなさを覚える僕にとっては有力な選択肢になりそうな予感。
ようやくJBLのいい音を聴けた。

結局、朝沼さんの講演は予定を1時間もオーバー...。ステラヴォックスジャパンのイベントは予定では終了時間。もしかするとまだやっているかもしれないとブースに行くと、よかった。最後の最後、ラスト1本のみギリギリ間に合った。ステラヴォックスジャパンではプロジェクターにBARCO Cinemaxをラインナップ。にもかかわらずスクリーンは90インチと贅沢な環境。AVプリはTheta Casavranka mk2。その他の機材はGoldmund。さて今回は、ハイエンドオーディオの世界では話題になっている外部クロックジェネレータによるデモンストレーション。オーディオではdcs社やTEAC社などが外部クロックジェネレータによるリンクが可能であり、サウンドクオリティのさらなる向上が認められるが、DVDプレーヤーの映像ソースではどうかを実験的にデモンストレーションした。実験機はGoldmund √SR CD/DVDでPAL-DVDの「ジェボーダンの獣」を視聴。うひゃあと驚く画質。クロックの変更によりピッチシフトも改善するが、それ以上に音も良くなっている。SRがEidos38(素の状態)を超えちゃうくらいの効果が見受けれた。
しかし、これはあくまで実験的デモンストレーションである。
ステラヴォックスジャパンでは、これから扱っているハイエンドメーカーに対してクロックジェネレータ対応のアプローチを進めていく予定。なので製品化はまだまだ先の話だ。
けど僕は、1994年~2001年にかけてのラインダブラー(スケラー)に匹敵するような新たなシステム提案になっていくような気がしている。

コウカイ誌2002年12月

12月9日(月)
オーディオ・ビジュアル評論家の朝沼予史宏さんが急逝された。
訃報を聞き、喉がカラカラに渇き、体がガタガタと震えた。
僕はオーディオ・ビジュアルをはじめてから、ずっと朝沼さんのファンだった。名前が同じという親近感もあり、そのオーディオに対するスタイルに憧れを持っていた。
Keith Jarrettを聴き始めたり、Brave Heartが僕の愛聴盤になったりしたのも、きっかけは朝沼さんのイベントでのことだった。それに朝沼さんがほめる機械は、僕と波長が合って、今でも僕の部屋で良い音楽を奏でてくれる。Wadia Pro、Mark Levinson 26SL、N.A.S Spacedeck.・・・。

朝沼さんに最後にお目にかかったのは、今秋のインターナショナル・オーディオ・ショウ。JBLのハイエンドスピーカー S9800、S5800、4348の3モデル聴き比べというイベントだった。イベントという短い時間ながらも、ワイヤリングを変え、アッテネータをまわし、スピーカーが本来のいい音で鳴るようにと懸命に取り組んでいた姿を思い出す。
朝沼さんはMiles Davis晩年のライブアルバム「Live Round The World」から「Time After Time」をかけてながら、
「晩年のMilesが若いやつらにおまえら、これからがんばれよって語りかけてくるような、泣ける演奏です」とコメントされていた。
いま、僕のこころには、そのときの力強いけどせつないサウンドが聴こえてくる。まるで、朝沼さんが、ぼくら、若いオーディオ・ビジュアル・ファンに対して語りかけてくるように。
そんな気がしてならない。

心よりご冥福をお祈りいたします。

コウカイ誌2003年1月

1月26日(日)
ここ2週間ほど、頭痛が続いている。朝から晩までずっとではないのだが、それでもズーンと頭の奥のほうに痛みを感じる。
仕事のほうはトラブルに次ぐトラブルで先週も朝4時まで残業が続くありさま。プライベートの携帯電話にまで仕事の電話がかかってくるし。社会人になって以来、こんなにも忙しいことは体験したことがない。はやく一段落つきたいものである。

一週間ぶりに自宅で音楽を聴く。この頃は聴きながら、自分によく問いかけたりする。この曲が伝えたいものは何?それがちゃんと心に届いてきてるか、届かないのは何故なのだろう。
音を聴いていなくても、オーディオについて考えてしまう。
この際、もったいぶらず正直に告白しよう。実はスピーカーの買い替えを考えている。年始のAV機器の買い替えとはこのことなのだ。
来月で5年目となるTHEIL CS2.3AWを手放すかどうか真剣に悩んでいる。次の相手はJBL K2-S9800。そう、敬愛する故・朝沼さんの愛したスピーカーである。
S9800はその発表からずっと気にかかっていたスピーカーで、朝沼さんが亡くなられてからというもの、日に日にその存在が心の中で大きくなりはじめた。
THEILとJBLではそれこそ音の傾向はまるで違う。THEILから学んだことも多かったけど、僕の求める音楽性とはだんだんズレというか違和感を感じてきているのも事実。
それでも4年間世話になったTHEILを本当に変えていいものか。またS9800は、はっきり言ってものすごく高額だし、今の時代、趣味にそんなに投じるべきなのか、他の手段でも、音楽を聴くという満足感は得られないのかと自問自答を繰り返し続けている。
S9800を買ったからといっていい音が出る保証はない。部屋の問題もあるし(部屋にあったスピーカー選びというのも一理あるだろう)、このスピーカーと5年10年と格闘する覚悟があるかどうか、自分の気持ちを推し量っているところだ。
自分が納得できる結論が出るまでは買わないと心に決めている。

Clear Energy Clear Emotion 2003/05

■ダイナミックオーディオ5555にてMarkLevinson No.40Lのお披露目イベントを参加してきた。司会進行は評論家の小原由夫さん。前回にも開催されたが、あの時は最終試作レベルで今回は量産の製品である。使用機材は輸入元のハーマンインターナショナルが奮発して、プリNo.40L~パワーアンプNo.436×6台~スピーカー JBL K2-S9800×5台という布陣。プレーヤーは昨日届いたばかりのLINN UNIDISKとGOLDMUND Eidos38。プロジェクターはMarantzのDLPを使って、サウンドスクリーンによる同一スピーカーの5chサラウンドを試聴してもらおうという企画である。
CD、SACDマルチ(UNIDISKで再生)、DVD-VIDEO(DTS、DTS96/24)、D-VHS(BSデジタル)とさまざまなソースを聴かせていただいた。その中でも特に印象に残ったのはハイビジョンエアチェックのプライベートライアンとピンクフロイドのSACDマルチ。

BSデジタルハイビジョンのAACデコードは海外製アンプにはまったくと言っていいほど搭載されておらず、ハイエンドのAVマニアが納得できるクオリティのAACデコードはアキュフェーズくらいしかないのが実情だ。No40Lはそんな中にあって出てきただけあって、音のよさは段違いである。そりゃあ、値段が・・・という声もあるけど、じゃあ、その何分の一でもいいから納得のいくデコーダーをきちんと作ってもらいたい。ノルマンディ上陸シーンを試聴したが、音が痛い。機関銃、ボード、波、人のうめき声、どれもリアリティのある音。AACでもこれほどの音が出るというリファレンスといってもいい。

ピンクフロイドのSACDマルチはの「狂気」からTIMEを試聴。以前、エソテリックDV-50~プリ・パワー Belcanto~スピーカーWillsonAudio Sophia、Watch Center、CUB2のときは緻密な音が印象的だったが、今回のLINN UNIDISK~No.40L~No.434~JBL K2-S9800では音が厚く芯があり、ノリも全然違っている。音量は控えめだったが(さすがにこのシアタールームでも低音が飽和してしまうため)、小原さんもコメントされていたが、これを大音量で鳴らしたら爽快だろう。ただA/D→D/Aしている方式なので、その辺りが精神衛生上気になったが、でも結果的な音はいいのである。

No.40Lは確かに高価でなかなか手に届かない存在だ。でもリファレンスの音をしっかりと聴いておくのも自分の目指す目標が明確になる。今回はいい勉強の機会となった。小原さん、ダイナのIさん、ハーマンインターナショナルの方々、どうもありがとうございました。

さて、実は、お楽しみはこれから。その話はまた今度。

2003/05/24 SAT

Clear Energy Clear Emotion 2003/05

■さて明けて日曜日の午後、再びダイナミックオーディオ5555 4F Cinema H.A.Lに訪れた。今度は重いカバンを背負って。その中身はMarkLevinson No.26SL プリアンプ。僕のシアターから持ち込みである。今回、Iさんの取り計らいで日曜日のイベント(Mark Levinson No.40L vs Theata Casavlanka mk2の対決試聴会。メーリングリストメンバーのみ特別)後に、JBL K2-S9800のプライベート試聴をさせていただくことになったのだ。

S9800は僕の次期スピーカーの候補のひとつである。フラッグシップだけに高額だが、購入資金のめどがなんとかついたし、良い機会なのでお願いすることとなったのだ。

イベント終了後、居残ったお客さんのこれから何が始まるんだろう?という視線の中、試聴のセッティングを進める。S9800は1本90kgもあるので、Iさんが汗をかきかき、懸命にステレオ視聴用にセッティングをやりなおしてくれた。パワーアンプは僕が今使っているKrell 250Mと同傾向ということで同じKrellの最新モデル400cxと、HiVi誌で朝沼さんが試聴に使っていたJOB500(ステレオ)とJOB300(モノラル)を用意していただいた。KENさんのフロアで鳴らしこんでもらっていたのでウォームアップもOK。プレーヤーは、昨日のNo.40Lとの組み合わせでは、相性なのか、Goldmund Eidos38よりも良かったLINNのユニバーサルプレーヤーUNIDISK、そしてプリは持参の26SLを使う。

せっかくの機会なので、ms-yukkiさん、タカさん、そして、S9800オーナーでもあるダイナ常連のSさんもご一緒に。

まずはKrell 400cx。ありゃ?。Keith Jarrettの新作をかけるが、ピアノがきつく、ベースやドラムもぜんぜん弾まない。S9800のリアパネルでミッドレンジのレベルを下げたりや低域のダンピングをLに変えてもよくはならず、かえってちぐはぐな印象が。常連のSさんのアドバイスでミッドレンジはH、低域はMIDにし、ボリュームを少し絞ると、だいぶ良くはなってきた。でも、鬼束ちひろは繊細さがなく、ドラムがノイズのようにぼそっとしてしまう。ケーブルを替えてみても、うーん、正直言って全然よくない。

気を取り直して、JOB500に変更。この小さなステレオアンプ1台でドライブ。これが先ほどとは全然表情が違って、生き生きと鳴る。値段はそれこそ何分の1なのだが、スピーカーの能率が高いので(僕のTHEILとは10dB近い差がある)、パワーも少なくてすむ。Krellはもっと低能率、低インピーダンスのスピーカーをゴリゴリとドライブするようなタイプのスピーカーなのでアンプの美味しいところで使ってなかったせいなのかもしれない。これがいわゆる相性といわれるものなのだろう。K2は繊細なスピーカーと考えたほうがいいとSさん。
音場はスピーカーの外まで広がり、ボーカルも悪くない。音が澄んでいる感じだ。

次はもう1台のJOB500を追加して、ステレオアンプの1チャンネル部分しか使わないモノ使いでドライブする。同じアンプとは思えない。サーッとステージが広がった。音の純度が上がったかのよう。鬼束ちひろもKrellのときはノイズのようだった低域もしっかりと聞こえる。Keith Jarrettのピアノもベースもよりらしくなってきた。ただ、いわゆるホーンらしい力強さはよくわかならい。普通のスピーカーのようなあっさりした感じがする。
試聴位置もいくつか試してみた。座面40cm程度のイスに座るとほぼホーンと耳の高さが同じになるが、それよりも床に座ってウーファーと同じになったほうが音に力強さが出てくる。僕はこちらのほうが好きだ。ホーンだからと言ってそこに合わせる必要はないみたい。

最後はJOB300(モノラルアンプ)で。ステレオ仕様のJOB500よりも音がきつくハード志向。エッジがたった音だ。手のひらサイズという超小型アンプなので(でも重量はしっかりしている)、スピーカーのそばに置き、スピーカーケーブルをごく短くすることができる。ミスチルを聞いたが、きつくなりがちなJ-POPも録音のアラはださないでちゃんと中身の音楽が聴ける。
試聴の最後にMiles DavesのTime After Timeを聞いたら、朝沼さんのことを思い出した。
2時間半にも及ぶ視聴はこれで終了。Iさん、KENさん、貴重な体験、どうもありがとうございました。

これは各アンプに共通することだが、S9800の音像はがっしりとしている。それでいて広がり感があり、今の僕のTHEILでは両立がなかなか難しかった点をクリアしている。音全体のクオリティも高い。だけど、何かが足りない。このまま導入すればたしかにクオリティは高められるけど、足りない何かがどうしてもひっかかっている。
その何かついて今日、ずっと考えていた。たぶん、これだと思う。圧倒されるエモーションみたいなものが僕には感じ取れなかったのだ。以前にAyre D-1の自宅試聴(ほとんど強制的だったなあ)をしたときや三菱のプロジェクターLVP-2001をイベントで視聴したときは圧倒的な音のよさ、画のよさにクラクラきて、これは買わなくちゃならんと一気に導入に走ったものだった。
なのに今回はそれがない。いい音がするんだけれどタンタンと流れていくような、美人だけど記憶に残らないような、そんな感覚といってかもしれない。
それだけS9800は手ごわいスピーカーなのだろうか。悩みはまだ尽きそうにない。
2003/05/26 MON

BEATSOUND Vol.2 (投稿日2003/10/31)

「Beat Sound、その後」 今年もまたオーディオ・ビジュアルの祭典、「インターナショナル・オーディオ・ショウ」が盛況に終わった。オーディオ・ビジュアル機器のNEWモデルが並ぶ華やかなイベントだけど、今年のショウにはもう朝沼予史宏さんはいない。僕は、去年のこの朝沼さんが奏でたJBLの音だけは忘れることはできない。あの朝沼さんが奏でたマイルス・デイヴィスの「Time After Time」。あれは本当に「情」に訴える音でした。

2003年5月初旬にBeat Soundの取材を受けた。あれからわずか5ヶ月なのにもかかわらず、僕のシステムには大きな変化が訪れた。実はKrellのパワーアンプ250MとMarkLevinsonのプリアンプ26SLがそっくり無くなってしまったのだ。セパレートアンプからPathos Twin Towersというイタリア製のプリメインアンプに替えたのです。ええっ、グレードダウンじゃないの?それよりスピーカーが先じゃないのか?という驚きや呆れる声が聞こえそうだけど、僕自身、散々悩んだ結果なのです。

Pathosは親しくしていただいている代理店の担当さんから試聴させていただきました。

もともと僕はヴォーカルが好きで、このヴォーカルがPathosのアンプになるとまるで違ってしまう。綾戸智恵の「LIFE」。彼女が抗がん剤でかすれた咽から思い切りしぼりだしている、その様が浮かび上がり、音が前に来る!デバイスに真空管を使っているからなのでしょうか?(Pathosは真空管と半導体のハイブリット方式)。

それではとこの一枚と推したマイルス・デイヴィスの「Time After Time」をかけてみます。ミュートしたトランペットが奏でる美しくしも、なんとも悲しい響き。

でも、さすがにあの朝沼さんの演奏には及ばない。それでも近づくことはこのアンプならば可能。だけども結果的には遠回りになるかもしれない・・・。

数日、悩んだ末、それでもいいと、とうとうPathosのアンプ導入することになりました。今は、Pathosのアンプで昔買ったCDを聴きなおしている日々。このCDにはこんな表情があったのかと再発見に喜んでいます。

でも、JBLへの夢は決して捨てていません。アンプを手放したときのお金はすべてスピーカーのために貯金しています。最新フラッグシップのS9800に挑みたい気持ちもありますが、朝沼さんが使っていたJBL K2の初代 S7500を夢見ています。いつか、その音を奏でてみたいと思っています。

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投稿: 誕生日 | 2020年5月25日 (月) 02時46分

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